嵐が去ったように、静けさが戻った。 「ごめんね。姉ちゃんが変なこと聞いてきたでしょ?」 優星は、まだ顔が真っ赤。 「大丈夫だよ」 優星は私を包み込むように、後ろから抱きついてきた。 「お姉さんに何言われたの?」 さっきから、ずっと気になっていた。 「言わない」 「えー、いじわる」 「いいもん。俺、意地悪だから」 拗ねちゃった… .