｢話を逸らしても無駄よ。昨日、お姉ちゃんが１２時過ぎに｢花恋ちゃんに似た子がいた｣とか言って大騒ぎしてたの｣
｢そっか…｣
｢ねぇ、部屋番号教えてくんない？｣
無理無理
絶対に…
｢ダメ。プライベートだから…勘弁して｣
それでも、瑠花はしつこく尋ねてきた。
｢はぁー、本当に勘弁。無理なものは無理だから｣
｢えー！花恋、友達でしょ？｣
｢いゃ、友達でも無理｣
その時だった。
優星は私の携帯を奪って
｢もう用は済んだ？俺の花恋返してくんね？しつこくすると嫌われちゃうよ？じゃあな｣
いきなり電話を切った。
｢ねー。花恋、キスしよ？チュー…｣
ウソでしょ!?
瑠花に合わせる顔が無いわ…
それより、バレたらどうするのさ…
さらに、冷や汗はひどくなった。
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