私の周りには、素敵な友達がいて、楽しく時に厳しい先生がいる。 家族とは離れ離れだけど、私にとって一人暮らしは幸せだ。 そうして、私の1日は過ぎていく。 そんな普通な生活を望んで生きてきた。 ――――…… 帰ってきてから、ピアノ教室へと向かった。 ピアノ教室と言っても、先生の自宅。 そういえば、ピアノの練習…全然やってない… 先生に怒られる覚悟で向かった。 「こんにちは」 「こんにちは、花恋ちゃん」 いつもと違う笑顔。 なんでだろう? 「あのね、花恋ちゃん」 「は、はい…」 .