え?
顔色一つ変えずに、言うからビックリした。
でも、そうだよね。
優星くんは、俳優だもん。
「多分…いや、この感情は…恋愛感情?」
初めは、その言葉の意味が全くと言っていいほど理解できなかった。
「こういう仕事をしているから、こういう個人的感情を1人の女の子に伝えちゃいけないんだと思うんだ」
「…」
私は、言葉に詰まった。
「でも俺、この気持ち隠すの嫌いだから。別に聞かなかったことにしてくれて、構わないよ」
「聞かなかったかったことなんてできないよ!私も同じ気持ちだったから」
「え、本当に?」
凄く驚いた。
まさか、諦めようとした片思いが叶ったから。
「花恋、俺の彼女になってくれる?」
嬉しさを噛み締めて、コクリと頷いた。
まるで、夢を見ているような気がしてならなかった。
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