七海社長と入れ替わるくらいに、ドアが開いた。
「花恋さーん、花恋さーん」
しつこい…
「私、SKYエンターテイメントの社長代理のものです」
また嫌がらせ!?
「いい加減にしてください。私は、芸能界に興味が無いのでお断りさせていただきます」
「え…」
その社長代理とか言っている人は、困った顔をしている。
「ふっ…」
いきなり優星くんが笑い出した。
「SKYエンターテイメントは俺ら、3STARが所属してる事務所だよ」
え?
私の膨れっ面な顔を見て
「お前、おっもしれー」
と健人くんは涙目になるまで笑っている。
「で、社長が来ないのは、社長が元アイドルだから。今は芸能界を引退したから顔を出したくないんだって!!だから、気を悪くしないで?」
「ご、ごめんなさいっ!!」
私は直ぐに、謝った。
「いぇ大丈夫ですよ。こちらこそ急にすいません。タイミング悪かったみたいで…」
いい人…
「さっさと始めましょう」
さっさと?
始めましょう?
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