「ウチの事務所に所属してくれたら、ピアニストと作曲、女優とかモデルの仕事とかやらせてあげるよ?」
私の答えは、要件を聞く前から決まっている。
「お断りします」
少し、七海社長を睨むように。
「それは、残念。」
七海社長は不気味に笑う。
気持ち悪い。
「では、また今度」
「今度!?もう来るな」
普段、優しい優星くんも鋭い目つきをしてた。
七海社長はおもいっきり音を立ててドアを閉めた
「あの人、何が目的なの?」
七海社長は、私を才能でなんかで見ていない。
その理由は、手。
手が震えてた。
きっと、何か焦っているんだ。
「ドラマの主演とバレーボールの応援。その2つが気にくわないんだよ」
信じらんない。
大人のくせに…
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