「あなた、まだ高校生でしょ?若いのに疲労なんて…」
私が黙っていると、健人くんが代わりに答えてくれた。
「俺らの曲の為に、頑張ってんだよ」
「花恋ちゃんね?いつも健人がお世話になってます」
健人がお世話になってます!?
どういう関係ですか?
「まぁまぁ、静かにしてくんね?うるせーお・ば・さ・ん?」
「あら、うるさくてごめんなさいね!!おばさんじゃないわよ。お姉さんでしょ?」
なんて失礼なの!
「じゃあな!!花恋」
気安く『花恋』って呼び捨て…
健人くんは、保健室から走り去るように出て行った。
「あの…花恋ちゃん」
「はい…」
「健人、よろしくね?口悪いけど…」
よろしく?
「あの…」
「あ、言い忘れてた!私、健人のいとこなの」
「え!?」
いとこ!?
親戚だったんだ…
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