たしかに…優星くんの言う通り、目の下にはヒドいくま。
「呼んだの俺なのに申し訳ないけど、絶対帰った方がいいって」
でもね、優星くんの頑張りに負けたくなかったの。
「ごめんね。じゃあお言葉に甘えて帰ります」
そう言って、帰ることにした。
エレベーターの前まできた。
「たしか、ここは…」
ヤバい。
頭がボーっとして何にも考えられない。
エレベーターが来たのと同時に、立ってられない。
視界がぼやけて、ついには真っ暗になった。
「おぃ…、おぃ…」
誰だろ?
「おぃ!しっかりしろ!!」
誰かが私の肩を揺する。
でも、反応できないの。
反応したくても、身体が動かない。
「しっかりしろ!花恋!!」
誰かが私の名前を呼んでいる。
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