誰かの視線が、私に向けられているような気がして目が覚めた。

「うぅ…」

頭が痛い…

中途半端な睡眠をしたせいで、頭痛がする。

「おはよ」

そこには疲れているはずなのに、笑顔の優星くん。

「あ、おはよ」

私、寝ちゃってたみたい…

「もうお昼過ぎたけど、ご飯食べた?」

え?お昼…

「まだ。寝ちゃっててごめんね!!」

起こしてくれればよかったのに…

「大丈夫。てかさ…」

そう言って優星くんの顔が、私の顔に近付く。

ち、近い!

「どーしたの?その寝不足な顔…」

「?」

優星くんは鏡を指差した。

ん?



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