―――……
「花恋!早くご飯食べちゃいなさい」
「はーい」
私は今、進路希望調査の紙を目の前に頭を抱えていた。
「どーしよ…」
あの後、先生に
…「こんな空欄の紙、誰が受け取ると思う?バカか?」って言われた。
きっと、俺じゃなくて他の先生でも受け取らないだろうね…って
相変わらず、口が悪い。
「まだ、2年なんだから決まってなくてもいいじゃない!」
そんな時、携帯がなった。
この音楽は…たしか電話だったっけ?
ディスプレイに表示されていたのは"社長"。
「…もしもし」
「花恋ちゃん、明日学校終わったら事務所に来てくれる?」
「はい、分かりました」
「じゃあ、明日」
電話切るの早っ…
私は再び、進路希望という名の壁に立ち向かう。
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