「先生…金城さんばっかり呼び出すから、私…捨てられたのかなって…」
楓ちゃん…私のせいでそこまで…
「"好き"言ってくれなきゃ分かんないじゃん…先生」
知らなかった。
先生が楓ちゃんと…?
「金城、言うなよ?言ったら俺の処分と同時に、お前も処分だからな?」
この人、恐ろしい…
教師の立場で、生徒にこういうこと言っていいの?
それから、楓ちゃんとはすごく仲良くなった。
「先生とは、どこで会ってるの?」
「放課後。社会科準備室で…毎日」
毎日か…
「毎日会えて羨ましいな…」
楓ちゃんはすごくいい子で、先生が大切にしている理由が少し分かったような気がした。
「毎日、優星くんとは会えないの?」
「うん…仕事だから」
「そっか…アイドルって大変なお仕事だもんね」
先生と楓ちゃんの交際を知ってから、たまに目を合わせる2人が微笑ましくて、毎日学校で会えていることが羨ましかった。
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