「だって、昴さんが…」
「それ…嘘だし。昴くん嘘つきだから…」
何それ…
「携帯が壊れて、修理にだしてたんだ…花恋に代わりの番号教えないまま、すぐに大阪に行かなきゃいけなくて」
そうだったんだ…
「優星…1つ聞いていい?」
「何?」
私は勇気を振り絞った。
「何で優星の部屋に橋本沙羅さんが…?」
その質問に優星は、表情を曇らせた。
「花恋…あのマンション来たの?」
「うん…」
「誰と来た?」
必死に心配する優星。
「翔さん…」
優星は、その瞬間深い溜め息をついた。
「花恋は、どこまで俺を心配性させるんだよ…」
「…ごめんなさい」
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