「この間、落としていった生徒手帳。学校名見たら蓮兄ちゃんの学校だったから…」
そういうことか…
「ありがとうございました」
「それで、つい花恋ちゃんの学校での様子が気になって…」
どうして、そんなに明るく振る舞ってられるの?
「そういえば、これ…」
差し出された一枚の小さいメモ。
開くと携帯の電話番号が書かれていた。
「それ優星のプライベートの携帯番号…」
「ありがとうございます!」
これで優星に…
「もう、これ以上何も協力できないけど…」
もうって…?
「翔さん…新垣先生から聞きました。橋本晴香さんと沙羅さんのこと…」
「まったく…蓮兄ちゃんもお喋りだな〜困ったよ…あはは」
その無理矢理微笑んだ顔。
目が笑っていない。
分かってる。
余計なお世話だってことくらい…
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