―――…
「おはよー!花恋」
「おはよ…」
久しぶりの学校。
体調は良くなったけど、心は一向に良くなる気配なし。
「大丈夫…?」
「うん…」
机の中には、プリントが何枚か入っている。
正直、休んだ分のノートとかプリントとか課題とか…考えたくない。
優星が側にいない日々って、こんなにも寂しいんだね?
私にとって、どれだけ優星の存在が大切なのか。
そんなことをずーっと考えていたら、3時限目の授業が始まろうとしていた。
次は担任の新垣先生の日本史か…
「おぃ、金城!」
ハッと我に返った時には、もう遅かった。
「この事件の後、関白に就任したのは誰だ?」
「…分かりません」
日本史なんて何が面白いのだろうか?
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