東京用の携帯を没収された今、優星の番号を知ってる人は昴さんと…?
「あ!社長なら…」
けれど、必ず番号を知りたい理由を聞かれるだろう。
「翔さんは…?」
「俺は…分からない、役に立てなくてごめん」
私、自分自身が優星のことを何でも知っていて、理解しているつもりだった。
「…謝らないでください」
けど、実際知らない。
「そもそも、昴先輩…なぜ優星の番号知ってるんですか?」
翔さんも知らないなんて意外だった。
「俺は…高校入学前まで大阪に住んでたし、優星の家と近所だったからさ
あいつサッカー…好きだったな」
サッカー!?
私…本当に…
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