着いた先は…
「大きいッ!!」
目の前には、高級ホテルのようなマンション。
このマンション。
あの社長が、事務所に所属してる人のために建てたらしい…
すごーい!
「優星。いつまでもホテル住まいは、費用がかかるから、ここに引っ越したんだ」
翔さんは、慣れた手つきで部屋番号を一つ一つ押す。
"5・1・2"
"はい"と言う声は、聞いたこと無い声だった。
どうやら、優星じゃないみたい…
一瞬期待していたわたしは、少し肩を落とした。
「あー、昴先輩?」
「なんだよー。また、お前か」
「お邪魔します♪」
翔さんに連れられて、昴先輩!?っていう人の部屋の前まで来た。
「翔!お前な、来るときは電話しろって言ってんだろ?」
「は〜い」
「あれ?見慣れない顔だけど…」
ようやく、私に気が付いてくれたみたい…
「翔の彼女か!?ヤバい。片付けてくるから、1時間待って!」
1時間も!?
そう言って、慌てて部屋に戻って行った。
「翔さん。1時間も待つんですか?」
「あぁ、そうだな」
え…
「え〜!」
翔さんは、お腹を抱えて笑っていた。
真剣に受け止めた私が悪かった。
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