私のSuperstar! 〜Secret Love〜


とりあえず、ファーストフード店に入ることにした。

「翔さんは、変装とかしないんですか?」

健人くんと流星くんは、してたけど…

「あぁ…俺、舞台をメインに活動してて、テレビとか出ないから優星と違って街中歩いててもバレないんだよね〜」

そう言ってる翔さんは、明るく振る舞ってたけど、どこか悲しそうに見えた。

不意に外を見ると、3STARの大きな看板。

「正直、焦ってるよ」

翔さんは突然、口を開いた。

「優星もそうだけど、後輩が次々とデビューしていって…俺は、このままでいいのか?って」

後輩は、先輩を追い越し、追い抜かれ…
結局、芸能界は、そういう世界なのだ。

あ、3STAR!!かっこいい〜

なんて言って、携帯で写真を撮るファンの子たち。

3STARの3人が、仲良く微笑むCDの看板。
それを見る度に、優星がすごく遠い存在に思えて…

胸が苦しいよ…
辛いよ…

でも、そんなことは言えない。

私と翔さんは、優星の住む家へと向かった。



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