優星とは、一切連絡が取れなくなった。
「瑠花〜!!」
私は次の日、瑠花に相談することに決めた。
「花恋…どうしたの?目腫れてるし…」
泣いちゃだめって頭では分かってるはずなのに、気が付くと泣いていた。
無我夢中になるぐらい、瑠花に必死に優星のことを話した。
「それで?連絡取れたの?」
「まだ…」
「ちょっと待ってて?あたしに良い考えがあるの」
瑠花は誰かに電話をかけ始めた。
「もしもし、健人くん?」
瑠花は、もう健人と連絡先を交換したみたい。
「あのね、優星くんと連絡取ってる?…うん」
瑠花は必死に、優星のことを探してくれた。
「そう…分かった。ありがとう!ばいばい」
健人くんは、優星と連絡が取れなくて心配していたみたいだった。
「ねぇ花恋、ミュージカル出演者で誰か番号知ってる人いないの?」
翔さん…
私は微かな望みをかけて、優星と共演している翔さんに電話をかけた。
だが、出なかった。
本当は少し、諦めかけていた。
このまま、優星に会えなくなってしまうかもしれない。
優星の実家は大阪だから、いずれは帰るだろうし…
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