優星には、こんなこと言えないけれど…
私の彼氏は一般人じゃなくて、アイドル。
しかも、母は3STARの曲も知っていた。
私が作曲した曲なのに…
それを知った今、更に母に話すことが難しくなった。
「From now on, let's take a break for 30 minutes.」
(今から30分間、休憩をとりましょう)
隣から聞こえてくる声。
優星は直ぐ、走ってきてくれた。
「ねぇ優星?昨日、私の母に会ったとき気づかなかったの?」
私は1つ、疑問に思った。
「ごめん…」
「優星が謝ることないよ!」
自分はミュージカルの練習で忙しいのに、私を心配してくれている優星。
私には、もったいないぐらいの彼氏。
だけど、優星が大好き。
胸が苦しくなるぐらいに…
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