「瑠花、ごめんね」
「そんな、ごめんごめんって言わないでよ」
瑠花はとびっきりの笑顔を、私に向けてきた。
「花恋の秘密を共有。これで、絆が深まったでしょ?いいじゃん!!」
ほんと瑠花のポジティブさは、いつも尊敬する。
「瑠花、ありがとう」
「いぇいぇ」
これからは、『言えることは言う』と心に決めた。
「ねぇ、花恋」
「何?」
「星川健人くんの連絡先とかメアド教えて?」
アイドルオタク、瑠花。
そう来たか…
「自分で聞けば?」
「えぇ〜!?花恋のケチ…」
「無理。だって個人情報だもん」
「あ、そっか…。じゃあ?」
じゃあ?
諦めてくれる?
「五十嵐優星くんに聞きに行こう!!ついでに、花恋とのラブラブな話聞きたーい」
まったく…
余計なことを…
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