優星は稽古で疲れてるのか、元気がない。
「花恋、帰っていい」
「え?」
優星はわけの分からないことを言い始めた。
「帰ってくれ…」
せっかく来たのに、それはないでしょ…
翔さんが控え室に入ってきた。
「花恋ちゃん?」
翔さんは、このイライラしている空気に驚いていた。
「優星、わたし言いたいことがあるの」
「何?」
優星は相当イライラしているのか、適当に返事をする。
「もっと、人を頼ってよ!!
優星には、健人くん、流星くん、
翔さんと何人もの助けてくれる人がいるでしょ?」
「言ってんだろ?だから、頼りたくないんだよ!!
分かれよ。
俺の気持ちぐらい…」
「もう、いいよ…」
わたしは泣きながら控え室を飛び出し、廊下を走った。
結局、わたしは余計なお節介だったんだね?
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