「間に合いそうですか?」
卯月さんは運営事務局長だから、すごく忙しそう…
卯月さんの隣の人。
あの人、誰かに似てる…
「花恋ちゃん。待ってたよ」
なんで?
そこにいたのは、藤永翔さんだった。
「翔さん!?なぜここに?」
今日はミュージカルの稽古があるはず…
優星は稽古を抜けて、3STARの仕事をしに来ている。
ほんと、多忙だ。
「なぜ?って…振り付け師だから?」
いやいや、冗談言ってる場合じゃないし…
「3STARの応援ソングの振り付けを手掛けたのは俺だし…。花恋ちゃんの作った曲、ダンスにするの難しかった〜」
「うそ…っ」
知らなかった
「本当。
で、曲はどうするの?」
どうしよ…
怒りの気持ちの方が強くて、何も考えてこなかった…
「考え中?とりあえず、話し合おうか?」
.
