「それとも、花恋への復讐か…」
わたしへの!?
「確実とはいえないよ?でも、怖がらせて申し訳ないけど七海からオファーがあって、無理やり契約書を書かされる場合もある」
わたし…過去に1回、断ったんだった。
嫌で、嫌で…
瑠花も最低な事務所だって言ってたし…
「ごめん。もう、忘れて」
忘れてって…
「君は花恋ちゃん?」
後ろから話しかけられた。
「はい、そうですけど…」
「バレーボール大会運営事務局長の卯月(ウヅキ)です。今日はよろしくお願いします」
「いぇ、こちらこそ」
「いゃー、助かったよ。花恋ちゃんがいなかったら、大会は盛り上がらなかったからね?まさに、救世主!?」
救世主って大袈裟な…
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