私のSuperstar! 〜Secret Love〜


「健人くん。何を紛失したの?」

わたしは念のため、もう一度同じ質問を繰り返し問う。

「今日、歌うはずの曲の音源」

伴奏が入ってるやつ…

まずい…このままだと冗談抜きで、本当にアカペラ…

「どうするの?」

「俺と流星は作曲した花恋にピアノで演奏してもらえばいいよって言ったんだけどさ、優星は花恋ばっかに頼って…それでいいのか?って…」

優星…

「それで、花恋の居場所突き止めて来た」

わたしは出来るだけ、3STARに協力したいと思ってる。

「わかった」

わたしの決断は、"生演奏"。

今から練習すれば、なんとか間に合うかも…

でも、テープを作っていたら確実に間に合わない。

少しでも、確率の高い方を選んだつもり。

「申し訳ないけど、瑠花には急用だって伝えといて」

わたしは嘘が嫌い。

いつか話す機会に話すから…

待ってて、瑠花。



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