「そっか。優星なら大丈夫だよ!きっと許してくれる」
「そうだな!花恋がいれば、優星の機嫌はいいはずだから…」
要するに健人くんは、私を利用するのね?
「俺の機嫌がどうしたの?」
ゆ、優星…
いつも、タイミングが良いのか悪いのか…
「花恋を利用するのか?健人」
「ち、違うよ」
普段は意地悪なのに、今日は優星を見て脅えてる。
「前から、健人に話したいことがあったんだ」
「な、なんでしょう?」
優星は私と健人くんを連れて、ピアノがある会議室に戻った。
「健人さ、花恋が好きなんだろ?」
「うん…」
優星は最初から気づいていたみたい。
私は全然、知らなかったし、気付きもしなかった。
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