彼は人の流れに逆らうように早歩きでアタシのほうへとやってくる。 「へー、 こんなとこで会うやて奇遇やなあ」 「でもアタシはもしかしたら陶原くんがいてるかもしれへんって思うてたよ?」 ちょっと得意げに言ってみる。 「なんでそんなんわかんねん?」 「超能力」 「まさか」 「えへへ。 ホントはですねー。 庶務からの回覧に陶原くんの名前があったから。 だからもしかしたらって思ってた。 リスト好きなんやね?」