もしかして仲間?

ひとは見かけによらないっていうからもしかしたら彼もアタシと同類?

陶原くんみたいな奴ばっかじゃないんだ。

やっぱりちゃんと理解できるひともいるんだ。


アタシは彼の席まで行きそのペンを思わず指差して言った。

「コレっ!
どうしたんですか?」


急なアタシの問いかけに上杉主任は驚いた顔をしてアタシを見上げる。

「え…?」


「そのペンですっ!」

でもアタシが必死になって言っているのにイマイチそのペンの重要さが彼はわかっていないようだった。