だいたいそんなアタシの趣味、 社内の人間どころかたとえ相手が音羽サンだろうと言えない。 言えるわけない。 知っているのはそういうイベントで知り合った同じ趣味をしているひとたちくらい。 あー、妹もか。 でも彼女は完全にアタシのこと馬鹿にした目でみてるけど。 「あーなんでもない。 ちょっと長期休暇の取る予定… 考えてた。 音羽サンは? 夏にとるん?」 アタシは自分のコトを聞かれないように彼女のコトを聞く。