「なにコレ? 『真夏のドキドキイベント今宵貴方と…』?」 そう、 そんな風にチケット誰かに拾われて・・・って えーーーっ!! ちょっと待って! 聞こえた声に振り返る。 このひと…! そこにはアタシのその大切なチケットを見つめ立っている陶原くん。 ちょっと…。 なんでよりによってこのひと…。 「ちょ… そのチケット返してやっ!!」 アタシは慌てて彼の手からひったくるようにしてチケットを取り返し彼を見据える。