「アヤヒ、 携帯貸して?」 アタシはまだ布団の中でうとうとしている彼女に声をかける。 「…なんやの…まだ日曜の10時前やで…?」 「そんな早い時間でもないやん」 アタシは大学生の妹のアヤヒと2人暮らし。 実家は京都北部でアタシの通勤のことや彼女の通学のことを考えて随分前に京都市内にやってきた。 両親も姉妹一緒に住むのなら… ってことで簡単に承諾してくれた。