今夜も美味しいランデブー


でもなにから伝えていいのか、
焦り、
言いたい言葉を頭の中で整理する。


「ああ、そうや。
忘れんうちに渡しとくわ。
コレ、土産」


なのにアタシの緊張を打ち消すようにそう言って彼はアタシに「人形焼」の入った箱を差し出す。


花火がまた上がり花火の明かりで彼の表情がはっきりと見える。

ああ、
アタシの、
好きな、
笑顔、
だ。


「女の子にお土産って焦って考えるとなにしてええかわからへんで…。
新幹線乗る前にあっ、と思うて買うてんけどな」


え?
これが?
お土産?