「俺、東京行くねん」 東京…? そう聞いたときはあまりにも軽く言うので期間限定とか、 そんな感じのものだと思った。 「ありがたいことに本社で俺を必要としてるって言ってくれててな」 彼はくすくす笑って言う。 「いつまで…?」 食堂のあるフロアのエレベータホールはたくさんのひとがいていつもにぎやかだ。 でも。 彼のその言葉でアタシの中でそのにぎやかさが一瞬でなくなった。 「いつまでとかそんなんちゃうし、 たぶん、 ずっと向こう」