「ありがとう、 大切に使わせてもらうわ」 「納野サンって今… 好きなひとおるやろ?」 ……!! 彼女の突然の言葉に真っ赤になって体温が急上昇。 もらった口紅を袋になおそうとしていた手が止まる。 「やっぱりー。 ホンマわかりやすいねんから」 ニヤッと笑う彼女。 う。 鋭い。 「だれ? 社内のひと?」 「ちゃう、ちゃうから。 そんなひとおらへんからっ!」 アタシは両手を振って必死になってごまかす。