「携帯ずっと忘れてたやて…。 なんかもう納野サンらしいなあ」 アタシらしいってどういう意味よ? もう。 「そ… そんな笑わんでもええやんか」 小さな声でちょっと今度はアタシがむすっとして答える。 「いや、ホンマ、 よかったわ、うん。 連絡も全然取れへんし納野サンの部署まで行ってわざわざ聞くのも変な話やし…。 でもこれでもずっと心配してたんやで?」