だって。 そこにはアタシが写っていたから。 「よかったらどうぞ?」 陶原くんは写真を指差す。 「いつの間に…? それに人間の写真は面倒やから撮らへんって…」 「まあ、そうやけど。 なんでやろ、なんとなくあの風景の中の納野サンを残しときたいって 思ったから」 「……」 アタシ写真を見つめたまま顔をあげることができなかった。 どきどきして。