「…雨ってなんか不思議な感じせぇへん?」 アタシは庭に視線を向けたまま彼に聞く。 「どんな?」 「うーん、なんて言ったらいいかなあ。 音が…じっと聞いてたら楽器の演奏のように聞こえるねん」 あーもう。 アタシなに言ってんだろ。 子供みたいなこと。 しょうもないなあ。 もっと気の利いた… そう思って話題を変えようとしたとき 「ああ、わかる。 俺もそう思うことある。 人間的な楽器の音やなくて… なんて言うたらええんかな?」 アタシに同意してくれる彼の言葉。