なんかこうして陶原くんと一緒にご飯食べるっていうのが恒例になりつつある水曜日。 水曜は残業してはいけない日だからお互い定時に終わることができる。 「今日は1日中、 雨やったなあ」 そう残念そうに言いながら陶原くんは席に着く。 彼の笑顔に心臓が高鳴る。 音羽サンがあんなこと言うから! 今日彼が連れてきてくれたのは相変わらずこじんまりとした店。 やっぱりオシャレとは程遠く、 おまけに注意して歩いてないとどこにあるか気づかないような隠れ家的な店だった。