それにしても。 あんな楽しい休日だったのにこうして出勤した途端にすごく遠いことのように思える。 一緒に乗った新快速とか。 緑の濃い哲学の道とか。 でも猫のこと、 話してるってことは夢の出来事じゃないんだなー、 なんて気づけば他事、 考えてる。 「…さん?」 ……。 「納野さんっ?」 「あっ!! ハイっ!!」