「納野サン? お待たせー。 遅うなってゴメン! もう時間寸前に電話かかってきてホンマそれがまた面倒な電話で…」 突然聞こえた声にアタシは顔をあげる。 音羽サンは顔をあげたアタシににこっと笑って それから食事トレイをテーブルに置き向かいに座る。 彼女、音羽 マミコ(オトワ マミコ)は同い年の同期入社。 配属されている部署はまったく違うけれど入社式で偶然席が隣になってからの付き合いだ。