すると彼はアタシの隣にきて同じようにかがんで猫を抱き、 そして立ち上がる。 「かわいいなあ。 三毛猫… やから女の子やな?」 その一言でアタシの中にあったさきまでの不安感が一気に消える。 「飼ってやりたいけど…。 俺とこのアパートもペット禁止やねんなあ」 「そっか、 しゃあないね」 アタシは抱き上げられた猫を見つめる。 飼う飼わない云々は仕方ないけれど彼も少なからずともねこをなんとかしてやりたい、 そう思っているようだった。 そう理解しただけで嬉しかった。