「仕事なんか時間内に要領よくやってしまえば残業にもならないんじゃ…?」
む…。
なんなのよ。
その嫌味。
これでも一生懸命やってるんですよ?
人手不足ってわかってないんですかね?
アナタの方こそいつも休憩コーナーでタバコ吸ってぼーっとしてる事、
多くないですか?
ちゃんと仕事してるんですか?
言い返したいことがいっぱいあったけれど
「お疲れ様でした」
アタシは苦笑しながらそれだけ言って早く離れて行ってくれないかなと思う。
「それじゃ…」
彼はアタシに背を向けてドアのほうへと向かう。
それを見届けちょっとホッとする。

