アタシたちは市バスに乗り換える。 そして窓からの流れる景色を彼はもの珍しそうに眺めながら言った。 「どこもかしこも祇園祭一色やなあ」 「でもなにか行事と日が合うてたらよかったけど…。 今日はなにもない日」 「ああ、そうか。 俺、知らんかってんけど祇園祭も1ヶ月あるんやってな?」 不意にアタシのほうを見て尋ねる。 どき。 それまで外を見てたのに急にこっち向かれると緊張する。 「うん…。 あーそうそう大阪の天神祭ももうすぐやったよね?」 アタシはどきどきを隠しながら笑う。