「おー! なんか京都やなあって感じやな?」 京都駅に着いて陶原くんは駅舎を出たところで大きく伸びをしながら言う。 アタシはその言い方がおかしくて笑う。 「そりゃ、 納野サンは毎日のことかもしれへんけど俺は滅多に来ることあらへんからな」 「そうかもしれへんけど。 でもなんかおかしい」 アタシはそう答えながらバスターミナルを指差す。 「今度はあそこのバス停から市バスやねん」 「そっか。 こっからどれくらい?」 「うーん…、 空いてたら30分くらいかな」 頭の中で時計を想像しながら答える。