………。 やっぱりね、 覚悟はしてたけど残業したところでこれだけの案件処理なんて無理だ。 5時過ぎてるし。 こんな時間じゃよその支社とも連絡取れないし。 集中力が切れかかっているせいか数字が探せない。 まだ半分も終わらない…。 もう、なんか嫌になってきた。 アタシは机にうつぶせになりため息つく。 「納野さん…?」 慌てて顔を上げるとちょっと困った顔をした調査役が立っていた。