「あと…あ、蒼空がある、 蒼空がいい」 「蒼空って確か京都のお酒やな?」 陶原くんが笑って答える。 よく知ってるなあ。 きっとこのひと、 食べたりすることに関して手を抜かないひとだ。 そして彼のこだわりはそのままアタシのこだわりにもなってゆく。 「うん、 地元ビイキかもしれへんけど好きなんよ」 「ああ、 そういえば納野サン京都って言うてたよな?」 「うん」 「やっぱ今の時期も観光客って多い?」 「んーそんなことないかな。 でも時間帯によったらひとは増えてくるけど」