「しんどかったら途中で高速降りて車止めるけど?」
「ちゃう、
大丈夫やし」
彼が悪いわけでもないのについぶっきらぼうに答える。
ダメだ、
大人気ない。
なにか他の話題でも…。
あ、そうだ。
「あー…あの、
男のヒトやのにマーチって…」
「ああ、
この車のことか?」
「うん、
陶原くんくらいの年齢の男のヒトってステーションワゴンとかSUVとか…。
そんなの乗るもんだって思ってたから」
そう聞きながら彼の横顔をそっと見る。
高速のオレンジのランプのせいか昼間の彼よりもちょっとカッコよく見てたりして。

