「そりゃまーそうですが…
ってなんで陶原くん、
ここにいてんの?」
「あー、ずっと仕事で残っててその帰り。
地下鉄の窓から反対ホームにどうも見覚えのある女の子ががっくりしてるのが見えたから…。
思わず降りた」
そうですか。
でもこんな時間まで仕事?
「こんな遅くまで仕事やて…
大変なんやね」
「ま、これでも一応総合職の端くれやからな。
いろいろあんねん、
家帰っても仕事に追われてるって感じ。
それに社内試験もあるから勉強もせんならんしな」
総合職か…。
そんな感じ全然しなかったから。
いつも自然で。
でもそれでいてしっかりして見えたのはそのせいだったのか…。

