帰れないじゃないの! 地下鉄のホームは朝も昼も夜も同じ顔をしている。 だから時間の感覚なんてない。 今が0時だということすら信じられない。 だからかどうしても情けなかった。 いい年してもうなにやってんだか。 もう音羽サンに連絡して泊めてもらうかダメならネカフェで朝まで時間つぶすしかないな…。 「納野さん…?」 がっくりしているところへ聞き覚えのある声がする。 「こんな時間にどないしてん?」 やっとの思いで顔を上げてその声の主の顔を見る。 「陶原くん…」