あたしの思考回路が一時停止した。 「は?じゃねぇよ、誘ってんだけど」 いや…待って 真緒は前にいるよ? なにか間違ってない? 「あ…たし?」 言葉が詰まりながらも聞き返せた。 「お前しかいねぇじゃん」 あたししかいない? 急なことでまだ頭が追いつかない。 あたしがいつまでも黙っていると、顔の前に手の平をヒラヒラさせてきた。 「別に嫌ならいいっすよ?」 憎たらしい…… 「あんたがいるのなんて嫌」 ―――!!?? なっなに言ってるのあたし! 考えるより先に口が動いて自爆した。