真緒と一緒に教室に戻ると、小林は教室の中心に居たのをチラッと見た。 一瞬で、小林の姿が目に入った。 あたし、視力いいなぁ。 目が合うことに期待してなかったわけじゃないけど…… 「元弥ぁ~今日みんなでカラオケ行くから来るでしょ?」 「ああ。カラオケいいな」 女の相手で忙しそうだしね… クラスの女子は小林の隣にベッタリでその光景も見たくない。 「行く?」 「…は?」 っていつの間に!? あたしが席に着いて間もなく、小林が目の前に立っていた。